原本を残し、まずは標準設定で1回。
容量だけで判断せず、字幕・動き・音声を確認してから送るのが、迷いにくい進め方です。
圧縮する前に、3つだけ確認する。
設定を変える前に、「誰が、何で、何のために見る動画か」を決めます。同じ動画でも、スマホで内容を確認する場合と、編集用の素材を渡す場合では、必要な情報量が違います。
- 原本を別に残す。
別名で書き出し、元の動画は上書きしません。細かい文字が潰れたり、動きが荒くなったりしたときに、原本から設定を選び直せます。
- 送り先の条件を確認する。
必要な形式、受け取れる容量、再生端末を確認します。編集素材や納品指定があるなら、その条件を優先し、確認なしに解像度を下げないでください。
- 外部に預けてよい動画かを確認する。
顔・住所・顧客情報などが映る動画は、サービスの保存先・期限・削除方法を確認してから扱います。判断できなければ、許可された端末内の処理を選びます。
すでに十分小さい動画は、再圧縮でかえって大きくなる場合もあります。「圧縮したから成功」とせず、元のサイズと比較しましょう。
容量と画質の、折り合いをつける。
MP4は動画や音声をまとめる「入れ物」で、MP4という拡張子だけでは圧縮方法は決まりません。受信側での再生のしやすさを重視する場合、MP4にH.264映像とAAC音声を組み合わせる方法が一般的です。すべての端末での再生を保証するものではありません。[1]
| 変える項目 | 考え方 | 仕上がりで見るところ |
|---|---|---|
| 画質の設定 | 標準から少しずつ調整 | 輪郭、暗部のざらつき、字幕 |
| 解像度 | 見る画面と必要な細部に合わせる | 小さい文字、図表、拡大時の見え方 |
| フレームレート | 元の動きと用途に合わせる | 速い動き、画面スクロールの滑らかさ |
画質を指定する方式では、同じ設定でも動画の内容によって出力サイズが変わります。目標容量がある場合は、変換後のサイズを必ず確認してください。[2]
最初から長い動画を何度も変換しない。
動きや文字が多い短い区間で設定を試し、実際に再生して選びます。HandBrakeの公式ガイドも、短いプレビューで画質設定を確認する方法を案内しています。[3]処理中にMacが重くなったり警告が出たりしたら、変換を重ねず、安全状態に戻るまで待ちます。
6秒の動画を、実際に小さくしてみた。
STARTが開発中の「START Transfer」の既存ローカル版で、非機密の合成映像とテスト音声を圧縮しました。人物や業務データは含みません。これは1本の測定例であり、一般的な削減率の保証や、画質の無劣化を示すものではありません。
8,760,858 B → 1,046,413 B
| 素材 | 6.0秒・1280×720・30fpsの合成MP4 |
|---|---|
| 処理 | Mac内、ffmpeg、標準設定、1ジョブ・1スレッド |
| 設定 | H.264 / CRF 28 / AAC 96kbps / 最大720p・30fps |
| 容量 | 8.76 MB → 1.05 MB(1 MB=1,000,000 B) |
| 確認範囲 | 圧縮、保存、同じMacでの転送・受信、ファイル一致。別端末・R2は対象外。 |
合成映像は、撮影した人物・夜景・スポーツ・画面収録と性質が異なります。この数値を別の動画にそのまま当てはめないでください。細部を優先する動画は、設定を変えて短い区間から見直します。
START GuideとSTART Transferは同じSTARTの企画です。本記事の検証は自社開発版を使用しており、第三者サービスとの比較評価ではありません。現在は非公開で、インターネットからの転送受付は行っていません。
小さくなったら、送る前にもう一度。
サイズを減らせても、途中で映像が切れていたり、声が聞こえなかったりすれば相手は使えません。送る側で次の確認まで済ませておきます。
- 再生:冒頭・中盤・末尾を開き、長さと音声を確認。
- 見え方:字幕・細い線・速い動きを、相手の閲覧サイズで確認。
- 共有範囲:不要な人物情報や機密情報が残っていないか確認。
- 受け取り:リンクを開ける環境、有効期限、保存方法を相手に伝える。
- パスワード:設定した場合は、共有URLとは別の連絡経路で伝える。
リンクの失効と、保存先からのファイル削除は別の処理です。期限後にダウンロードできなくなるだけなのか、保存データもいつ消えるのかを、利用サービスで確認してください。
動画を軽くして、届けるために。
START Transferのファイル転送と動画圧縮は公開準備中です。この公開サイトでは、ガイドと検証済みの合成サンプルを確認できます。
動画圧縮の受付状況を見るよくある疑問。
ZIPにすれば、動画も大幅に小さくなりますか?
動画はすでに圧縮されている場合が多く、ZIPにまとめても十分に減らないことがあります。まず動画のサイズを確認し、映像自体の設定を調整するか、そのまま送れる方法を選びます。
画質をまったく変えずに小さくできますか?
設定や元の形式に左右されるため、一律には保証できません。本記事の測定は非可逆の再圧縮です。原本を残し、用途に必要な画質が残っているかを再生して判断してください。
圧縮しても容量が増えたらどうしますか?
小さくならない設定を重ねる必要はありません。元の動画を使うか、原本から別の設定で短い区間を試します。編集用の原本が必要な場合は、動画を劣化させず、受信可能な転送手段を検討します。
出典と検証について
- MDN — Web video codec guide
- HandBrake — Constant Quality vs Average Bit Rate(公式の草稿資料)
- HandBrake — Adjusting quality
参照日:2026年11月1日。実測はSTARTのローカル検収に基づきます。外部サービスの機能・料金・広告収益の保証はしていません。本原稿に広告・アフィリエイトリンクはありません。